【ビジネスで活かす!】例題で学ぶラテラルシンキング入門
近年注目される『ラテラルシンキング』
最近、ラテラルシンキングという問題解決フレームワークが注目されています。ラテラルシンキングの例題に触れながら、ビジネスの現場においてどのように活用にするべきか?どのようにラテラルシンキングを鍛えて、身につけていくかをみていきましょう。
そもそも仕事の内容は様々ある中で、何かしらの問題を解決していくことが価値提供の出発点だと思っています。そのため、「問題解決力」は「仕事力」の中でも比較的大きな割合を占めていると感じています。
問題解決の2つのアプローチ方法
- ロジカルシンキング
- ラテラルシンキング
今回は、ロジカルシンキングにふれつつ、特に2のラテラルシンキングの重要性について説明します。
直実に解を導くロジカルシンキング
ロジカルシンキングは一定の流れにしたがって、「もれなくダブりなし」の原則にしたがって着実に解答にアプローチしていく流れです。
- 解決すべき課題の明確化
- 課題抽出のための枠組みの作成(フレームワークの活用)
- 枠組みに沿って課題の抽出
- 課題の裏付け(本当に課題なのか?)
- それぞれの課題に解決方法の策定
枠を超えて解を出すラテラルシンキング
一方、ラテラルシンキングは枠組みにとらわれることなく、様々な角度から解を導き、最短ルートで解を導き出す方法です。
ラテラルシンキングの例題
Q:あなたは出張先でお土産のオレンジを1山買いました。家に着くと、ちょうど親戚の子も来ていて、オレンジを子どもたち3人に分けてあげようと考えました。数えてみると、全部で13個あります。ケンカにならないように、3人の子どもに13個のオレンジを公平に分けるにはどうしたらいいでしょう?
出典:天才ジョブズの「ひらめき」を誘発させる思考法「ラテラルシンキング」をあなたも! - NAVER まとめ
「4つずつ分けて、余った1つを3等分する」
これがロジカルシンキングでの解答になります。
ラテラルシンキングの場合、
「ジュースにして分ける」
という解答が導き出されます。
「反則だろ!」と言いたくなる人もいそうですが、前提や思考の枠組みにとらわれないのがラテラルシンキングであり、時にはクリティカルに問題解決を行い、ローコストで大きな価値を出すことにつながる可能性があります。
実践でなぜラテラルシンキングも必要なのか?
世の中にあるビジネスモデルは一定似通っており、競合との差別化を行うためには独自の価値提供が必要になります。
様々なフレームワーク(思考方法)が一般的になっている中で、それだけで問題解決を行うことだけでは不十分なのです。
ラテラルシンキングの鍛え方
ラテラルシンキングはトレーニングで高めることができます。
仕事に関係ないテーマも含め、普段の生活の中にある「課題」を定義し、その解決方法を考える習慣を身につけることで着実に力はついていきます。(私もまだまだトレーニング中です。)
その際に下記の項目をヒントに、前提を疑い様々な角度からアプローチすることが大切です。
(1)転用
他に使い道はないか?
改造したら使えないか?
違うものに使えないか?
他の場所に持っていったら使えないか?(2)応用
他からアイデアを借りられないか?
似たものはないか?
真似はできないか?
過去にはなかったか?
まったく異なるカテゴリーのものから借用できないか?(3)変更
一部を変更できないか?
色、動き、音、匂い、形、意味、包装などを変えたらどうなるかと考えます。(4)拡大
大きくできないか?
物理的な大きさだけでなく、時間、頻度、強度、重さ、濃度などを増やしたらどうかと考えます。(5)縮小
小さくできないか?
省略したり、分割したりできないかも考えます。(6)代用
一部を代用できないか?
人、もの、材料、製法、エネルギー、場所などを代用できないかと考えます。(7)置換
入れ替えできないか?
順番、配置、位置、時間、レイアウト、因果関係などの要素を入れ替えできないかと考えます。(8)逆転
逆にすることはできないか?
前後、左右、上下、プラス・マイナス、役割、立場などを逆にしてみたらどうかと考えます。(9)結合
合わせることができないか?
要素、目的、主張、アイデアなどを結合して考えます。
出典:http://kcszk.com/blog/archives/1372
ラテラルシンキングの可能性
商品価格を進める中で非常に重要な思考方法であることを感じて頂けましたでしょうか?ロジカルシンキングとラテラルシンキングを使いこなし、より問題解決能力を高めることでいい仕事ができます。