グロースハックの意味をフレームワークで理解する
グロースハックの概念
グロースハックとは何か?その意味を正しく定義してアクションにつなげて成果につなげている人は意外と少ないのではないでしょうか?
本記事では、フレームワークの概要を紹介することを通してグロースハックとは何かを理解して頂ければと思います。
グロースハックのフレームワーク
グロースハックのプロセスと必要な施策を「AARRR」というフレームワークで理解することができます。ユーザーの獲得から、満足度の向上、リピート、紹介・拡散、課金といったユーザー体験を最大化させるプロセスをフレームワークにそって紹介していきます。
【グロースハックのフレームワーク①】Acquisition(ユーザー獲得)
ユーザー獲得は、「認知」と「会員登録」の段階に分けることができます。
認知においては、サービスを認知してもらうためには、様々なチャネルからの流入を想定して認知の経路の設計をしていく必要があります。検索エンジン、ソーシャル、他媒体、もしくはオフラインといったかたちで、様々なアプローチで検討が必要です。
会員登録に関しては、会員登録のハードルを下げたり、登録時のユーザビリティを改善していくことが必要です。特に、後者におていはABテストのサービスと利用して改善することも一般化してきています。
スタートアップ企業は、こういった取り組みを極力資金をかけずに行っていくことが求められます。
【グロースハックのフレームワーク②】Activation(ユーザー体験の最大化)
自社サービスに訪れ、会員登録をしたユーザーの満足度を高めることで当然次回の利用にもつながっていきます。初めてサービスを利用した際に、使い方がわかりにくい、操作が不便、欲しい機能がないといったことは、満足度の低下につながります。ユーザー視点で繰り返し改善を行っていくことが大切です。
【グロースハックのフレームワーク③】Retention(ユーザーの再訪、リピート利用)
ユーザーの満足度を高めたあとは、高頻度にサービスを利用してもらう工夫が必要になります。Facebookであればいいね機能があることによって、自分の投稿にいいねがつくと再度サービにログインしてチェックしたくなるといった行動があります。ユーザー間のコミュニケーションや情報の更新など、サービスに合ったかたちでユーザーが再訪問したくなる仕掛けが必要です。
【グロースハックのフレームワーク④】Referral(ユーザー自身が別のユーザーに利用を促す)
新規獲得の部分にも関係していきますが、ユーザー獲得で最もコストがかからない方法の一つがユーザーによる紹介でしょう。サービスに満足し、継続的に利用してるユーザーが周りのユーザーにサービスを紹介する仕組みをつくることでサービスの成長スピードの向上とともに、マーケティングコストの削減につながります。ソーシャルでの拡散を行うことで何らかのインセンティブを与えることも一つの方法になります。
【グロースハックのフレームワーク⑤】Revenue(収益化)
フレームワークの中でも難易度が比較的高く、全体的に成功事例も多くないのが収益化の部分。フリーミアムモデルは代表的な方法の一つで、無料で習慣的に使用しているユーザーの中から有料プランに誘導する際の動機付けが重要になります。また、ユーザー獲得の部分でも触れたように、購入ページヘの誘導文言や、購入フォームのABテストを通して収益を最大化させる方法もあります。
グロースハックのフレームを意識して最速で成長
グロースハックのフレームの概要を理解して頂けたでしょうか?グロースハックの意味は人によって若干捉え方異なります。大切なのは、人も資金も限られた中で自社サービスを成長させることで、それを闇雲に行うのではなく「AARRR」というグロースハックのフレームにそって施策を行うことです。
具体的な手法、事例についても記事にまとめていきたいと思います。
参考書籍