スーツの寿命を延ばす手入れ方法10項目
スーツの寿命を延ばしたい、いつでもビシッと着こなしたいという人は多いと思います。スーツを長持ちさせるためには、日々の手入れが非常に重要になってきます。
スーツの手入れをするメリット
引き締まった印象を与え、それだけで仕事がデキそうに見える!
ビジネスマンにとって第一印象は非常に大切です。スーツの手入れが行き届いていると全体的な印象が非常に引き締まって見え、それだけで仕事ができる印象を与えます。
長持ちするため経済的!
スーツは着方や手入れの有無によってかなり寿命が変わってきます。毎日のように着ているにもかかわらずほとんど手入れを行わなければ1シーズンでよれよれになってしまうなんてこともあります。ただ、しっかりと手入れを行えばスーツの寿命を延ばすことができるので経済的です。
まずは、帰ってから行うスーツの手入れを紹介していきます。
1.帰ったらブラッシング
スーツが傷んでしまう原因はほこりなどの汚れと汗です。ホコリはアルカリ性のため、スーツのウールを傷めてしまうのです。まずはスーツをハンガーにかけてブラシで誇りを取り除きましょう。
- ブラッシングの前にポケットの中の物を取り出し、ベルトを外す
ブラッシングの前に、ポケットの中の物を全て取り出し、スラックスのベルトは取り外してハンガーにかけます。
- 全体をブラッシング
まずはスーツ全体のをリズミカルにブラシングし、全体的にホコリを落とします。袖や襟の部分は小さなブラシを使って丁寧にかき出すようにして誇りを取り除きます。
- 肩の部分は縫い目に沿ってブラッシング
方の部分は普段から髪の毛や、フケ、ほこりなどがたまりやすので縫い目に沿いながら丁寧にブラッシングしていきます。
- スラックスも必ずブラッシング
スラックスも基本的にはジャケットと同様の方法でブラッシングを行います。ハンガーにかけたら、上から下に向かって丁寧にホコリを落とすようにしてブラッシングしていきます。特に裾がダブル仕立ての場合はホコリが溜まりやすので小さなブラシでかき出しましょう。
2.霧吹きをしてしわを取り除く(2週間に1回)
スーツの素材のウール(羊の毛)です。ウールはタンパク質でできており、タンパク質は水に反応して発熱する特性があります。雨にぬれたときなどは若干スーツが発熱し、独特のにおいを発していることに気づいて人もいるかもしれません。また、ウールは熱を持った際に元の形状に戻ろうとする作用があります。その特性を利用し、霧吹きを行った手入れをします。
ハンガーにかけて汗が付着している部分を意識して霧吹きを吹きかけます。その後、タオルで軽く抑えるようにして水分を拭き取ってください。汗染みの防止にもなり、見た目の清潔感も保つことができます。ただし、頻繁に行い過ぎると逆に傷む原因にもなるので2週間に1回を目安に行うようにしましょう。
3.当て布を当てながらアイロンがけ(2週間に1回)
霧吹きの部分で説明したように、スーツはウールでできており熱を持った際に元の形状を取り戻そうとする作用があります。家庭で簡単にできるスーツの手入れ方法の一つではありますが、やり方を間違えると逆にスーツを傷めてしまう原因になるので注意が必要です。
アイロンの温度
- 綿や麻:180~200℃
- ナイロン・アクリル素材:110℃~130℃
- ウール:140℃~160℃
アイロンをかける際は、必ず当て布をしてスチームを利用し、縫い目に沿って優しくを意識しましょう。温度が高すぎたり熱を加えすぎるとスーツのテカリの原因になってしまいます。全体をアイロンがけした後は、襟を裏からアイロンがけし、スラックスは折り目を付けることを意識してかけます。
続いて、スーツの保存方法をご紹介します。
4.厚みのあるハンガーにかける
針金ハンガーにかけてしまっては、せっかく手入れしたスーツも形状が崩れてしまうので必ず厚みのあるハンガーにかけます。このとき、スラックスとジャケットは別々のハンガーにかけます。
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5.スラックスはズボン吊りにかける
ハンガーに二つ折りでかけてしまうと折り目がついてしまうとともに、通気性が悪いため傷みの原因にもなります。折り目をそろえてすその部分を挟んで吊るしておきましょう。
6.風通しの良いところにかける
スーツは汗や湿気を含んだままでは傷んでしまうだけでなく、ひどい場合はにおいやカビの原因にもなります。直射日光を避けて風通しのいいところにかけておきましょう。
その他、スーツの寿命を延ばす方法をご紹介します。
7.ジャケットを着ないときはハンガーにかけておく
普段職場で、ジャケットを脱ぐ機会も多いかもしれません。その際に自分の椅子にかけてしまうと、背もたれに寄り掛かったときに襟の部分が折れてしまう可能性があるのでハンガーにかけておきましょう。また、そもそも必要以上にジャケットを着ないでかけておくこと自体がジャケットの寿命を延ばすことにつながります。
8.最低3着のスーツを着まわす
スーツの保管方法の部分でも触れたように、スーツは湿気によって傷んでしまいます。一度着たスーツは汗などの湿気を含んでいるので、2日以上は休ませるようにしましょう。1着のスーツをすぐにダメにするのではなく、3着以上のスーツは長持ちさせるようにしましょう。
9.オーダースーツで自分の体形に合ったものを着る
自分の体形に合っていないことで、スーツに必要以上に負担がかかってしまい、傷む原因になります。購入時点で自分の体形に合ったスーツを購入することも手入れの一部と考えましょう。特にお尻の部分は湿気を含んだ際にストレスがかかると破れることもあるので注意が必要です。
10.クリーニングは2か月に1回程度
クリーニングをすることで手っ取り早くスーツを綺麗にすることができますが、頻繁にクリーニングを行っていると逆にスーツを傷めることにつながるので、日々の手入れを中心に行い、クリーニングは2か月に1回程度に抑えておきましょう。
いかがでしたでしょうか?
スーツは手入れの仕方で寿命が大きく変わっていきます。こちらの方法を日々実行してデキるビジネスマンになってください。
最後に手入れに役立つ便利グッズをご紹介します。
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霧吹きは必須アイテム!
意外と安物だと毛が硬くてかえってスーツを傷つけてしまうこともあります。