明日やろうはバカ太朗

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サイバーエージェント藤田社長に学ぶ起業家マインド

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college.nikkei.co.jp

サイバーエージェントはネットバブル崩壊、アメーバ事業の成長を経て、業界トップクラスのメガベンチャーへ成長しましたが、そこには藤田氏の起業家マインドや価値観が常にありました。

起業を見据えたハードワークの1年目

藤田氏は、大学時代の広告代理店でのアルバイトを通して起業願望を強くしていきましたが、大学卒業時には一度企業での経験を積むためにインテリジェンスに入社しました。当時のインテリジェンスは社員数が80人にも関わらず、新卒社員を50名採用するという状況でした。

新卒時代の藤田氏は、必ず始発で出社して昼休みも外には食事に出ずにオフィスの中にあった自動販売機で買ったパンを食べて夜は終電まで仕事をして帰るという生活を繰り返し、土日もほとんど出社していました。

 

全ては目の前の成果と中長期的な自己投資という強い目的意識を持ってハードワークをこなしていました。

 

想いだけで同期の日高氏との起業

現在のサイバーエージェントの副社長の日高氏は当時のインテリジェンスの同期で、起業時には事業内容は全く決まっていませんでした。

どうせならスゴイ会社を作りたい

この一心で二人でスタートすることを決意しました。

 

インターネットバブルと株式公開

当時のインターネット業界は、まさにバブルで新興企業にとうしすれば必ず儲かるとっても過言ではなく、投資家は新たな投資先を探していました。サイバーエージェントは、立ち上げ当初から広報活動には力を入れておりネットバブルの到来と共に投資の対象起業として多くの投資家から資金を集めることができました。

 

インターネットバブルの崩壊と三木谷氏の救済

インターネットバブル崩壊の直前に株式公開を行ったため、倒産するような事態には陥らなかったものの、結果的に社員と投資家などのステイクホルダに大きな損をさせる結果となり、打開策をいくら打っても全く信頼して貰えない状況になりました。買収される危機に陥ったものの、最後は楽天の三木谷氏が一部の株式を保有することで最悪の事態を避けることができました。

 

自社サービスと人材への強いこだわり

目の前の収益を出すためには、広告代理店事業を大きくさせることが急務ではあったものの、藤田氏は自社サービスと人材の育成には強いこだわりがありました。

その強い気持ちは、新卒で入社したインテリジェンスの経験から学んだことが大きく影響しています。

 

インテリジェンスはリクルートから独立した起業で、当時はリクルートの強力なメディアを販売する代理店の機能を果たしており、リクルートに切られれば即死という非常に弱い立場にありました。その実感を持っていた藤田氏は、会社を大きくするために絶対に自社にメディアを持って事業を展開することが必要であると強く信じていました。

 

また、インテリジェンス時代に数々の企業の採用活動に関わった経験から、採用の重要さは肌で感じていました。藤田氏は、人材の採用だけでなく採用した人材を自分たちで育て上げることにもこだわっています。

 

社運をかけたアメーバ事業

当時、ブログサービスはライブドアやYahoo!がすでに参入しており、若干後発でアメーバブログは立ち上がりました。高い技術力があったわけではなかったため、非常に厳しい闘いを強いられました。藤田氏は、当初アメーバ事業を別の担当に任せていまいたが社運をかけた一大勝負の事業を自ら指揮をとることにしました。

自らの強みである営業力をフルに活用して、芸能事務所への地道な営業を重ねることによって、初めは相手にされなかったものの結果的に競合との差別化につながるブロガー資産を築くことができました。

 

藤田氏のこだわりが現れる社内制度

自社サービと人材を育てていくといった藤田氏のこだわりは、現在の社内制度にも多く現れています。2年周期で8人中2人の役員が入れ替わる「CA8」は次世代の会社を担う人材の育成に非常にいい働きをしています。また、役員自ら新規事業を立案する機会や、社内から800以上の新規事業案が集まるジギョつく、2週間に1度必ず自分たちのサービスを改善する会議を設けるなど、事業を育てていく文化が根付いています。

 

新卒時のハードワークが起業家マインドにつながっている

藤田氏の起業から現在を振り返ってみていくと、新卒時代のハードワークから感じ取って学んだことが根底にある印象を受けます。体力的に余裕があり、感性豊かな20代に目の前の成果に誰よりも貪欲になるともに、将来の自分に積極的に自己投資することがその後の更に苦しい時期の支えになるはずです。

 

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